夏生と海咲が複数の半グレに襲われた!
頭に袋をかぶせられ、口にガムテープを張られ、手足を縛られて車に押し込められた。
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半グレの一人が電話で仲間に連絡する。
夏生の部屋に入って何かを探すように指示している。
夏生は恐怖する。
これはマジでシャレにならないやつ。
殺される・・・
縛られた手でズボンのポケットのスマホを探る。
見えないが、適当にいじる。
誰かに電話がつながることを祈って。
陽菜が差し入れと海咲のための就職情報をもって夏生の部屋に向かっている。
アパートの下に着くと夏生の部屋の電気が消えている。
留守かな・・
などと考えていると、陽菜の電話に夏生から着信!
出てみると、ガサガサと言う雑音に紛れて
「おい高速の乗り口あっちだろ。」
「袋張り付いてねーよな。
窒息すんぞ。」
「大丈夫。
下の方開けてっから。」
といった男の声が聞こえてきた。
電話が切れて、陽菜は青ざめる。
マスターに海咲はトラブルを抱えているから目を離さない方がいい
と言われたのを思い出す!
—
夏生と海咲はどこかの倉庫に連れてこられて転がされる。
そして頭の袋を取られ、口のガムテープをはがされた。
夏生は自分たちを拉致した理由を聞く。
半グレのリーダー格の男は海咲に聞けという。
しかし海咲は知らないという。
リーダー
「ははぁ知らない?
図々しいねー。
その悪い頭で誤魔化し切れると思ったカナ?
残念。
こっちはもう目星ついてんだわ。」
—
陽菜は交番に駆け込んでいた。
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しかし雑音と話声が聞こえたというだけではよくある誤発信じゃないかと言われてしまい、取り合ってくれない。
警察は事件性がないと動けないのだ!
陽菜は諦めてマスターに連絡しようとするが繋がらない。
途方に暮れる陽菜。
しかしここで諦めるわけにはいかない!
自分が夏生を守ると決めたから!
(待ってて夏生君。
私が助け出してあげるから!!)
陽菜は走る!!
—
半グレが海咲をさらった理由は・・・
クスリの販売ルートで、海咲の所だけ流した量とアガリに差があるから。
それが最近目立ってきたので調べてみたら、額にして300万。
それだけの量を海咲がちょろまかしていた。
海咲はそんなことやってない、隠し持ってなどいないというが、半グレには通用しない。
夏生が
「そいつの話は本当だ。」
と口を出す。
夏生は、少なくとも隠し持ってはいないと話す。
持っていたのはせいぜい2・3回分でそれは俺が捨てた。
それに、中抜きしてまで量を増やしていたとは思えない。
海咲はクスリに頼らなきゃいけない自分に苦しんでいた。
でも変わろうとしていた。
全部やめて出直すと決めていた!
リーダーはクスリはそんなに簡単にやめる事は出来ないと言って笑う。
—
陽菜は夏生の部屋へ向かって走る。
郵便物とか落とし物とか、何か手掛かりを求めて!
陽菜がアパートの下に着くと、夏生の部屋の明かりがついている!
やっぱり単なる誤発信だったのかとほっとして階段を上がる。
するとドアが少しだけ開いている!
そおっと中を覗くと知らない男が部屋じゅう物色している!
やっぱり夏生くんは・・・
と思った瞬間、後ろから肩を叩かれた!
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