カナタと恋がしらす丼を食べて帰路に就くその頃・・・

六本木のMFG本部では上有統括本部長がスタッフと話していた。

 


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ワン・ツーフィニッシュが両方ともコースレコードとなったことに驚く上有。

従来のレコードを大幅に更新した。

しかも啓介が出したまぼろしのレコードもわずかだが上回ったのだ。

4年かかったが、やっとここまでのレベルになったとしみじみ思う上有。

 

そして上有の気がかりは決勝当日の天気予報。

今の所かなりの高確率で雨・・・

雨のレースは荒れるから覚悟しておけとスタッフに話す。

上有
(雨と言えば、プロジェクトDのダウンヒルエース(藤原拓海)はウェットコンディションにめっぽう強かったなァ・・・

その教え子もまた然りってことになるのかなァ・・・)

 

 

MFGの運営は予選最終日から決勝までに1日のインターバルをおくことが通例となっている。

その日は朝から雨だった。

 

オガタ自動車では・・

赤い86を前にオガタが思案顔。


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雨のレースだとFRは弱いから。

4WDやミッドシップのライバルたちに大きなハンデを負ってしまう。

アップデートした足回りが予選ですごくいい感じだったのに・・・

 

オガタは奥山に聞くことがあったのを思い出す。

カナタが乗る86には減衰力を30段階に調整できるダンパーが前後についている。

雨になった時のセットアップの目安を教わっておきたいのだ。

 

 

決勝日前日でもカナタはいつものコーヒーショップでバイト中。

雨の中、カナタ目当ての女性客が3人連れだってやって来た。

他に客がいないのでお話ししましょうとカナタを誘う。

しかしカナタは

「それは出来ません。」

としっかり断る。

 

 

平日なので恋は当然学校。

翌日のバイトのことを考えて憂鬱になっている。

決勝は屋外でミニライブをやらなくてはならないしリーダーズボードの付け替えも外。

濡れながらの仕事になってしまう・・・

 

 

そして決勝当日。

予報通り朝から雨。

 

 

 

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