芦ノ湖GTの決勝は雨。

 

雨のデスエリアの路面コンディションは最悪。

以前に路肩に積もっていた灰がヘドロ状になって所々に流れ出していくから。

 


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解説の池田は86号車のパフォーマンスに注目している。

この車だけがデスエリアでマシンの挙動が全く乱れない。

ピシャリと安定していて不気味なほど・・

 

カナタは予選では藤原拓海仕込みのゼロカウンタードリフトを駆使してデスエリア区間のレコードを更新してみせた。

しかし今回はそれとは打って変わってステディなコントロールを見せる!

 

池田はカナタの走りはレース序盤の余裕と見ている。

この余裕が不気味でしかないという・・・

 

先頭グループが湖尻峠分岐点を過ぎてコースはここから下り勾配を強めていく。

一瞬たりとも気を抜くことは許されない!

雨のダウンヒルではワンミスが命取りになる!

 

カナタの前を大谷のAMG GT-Rが走る!

大谷
(せっかくのGT-R投入も雨に降られちゃむしろ裏目だったな・・

そこいら中でトラクションコントロールとスタビリティコントロール(横滑り防止装置)が介入してきやがる・・・


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まさか2リッターのNAにここまであおられるとは・・)

 

大谷はこのコンディションならダウンヒルが得意な86号車も物理的にコーナースピードを上げる事は出来ないと踏んでいた。

入り口でインを締めてタイトにまわれば指をくわえて見ているしかない!

 

カナタの後ろを走っている柳田はコーナーで86号車がAMGの外側についたのを見て驚く。

(オイオイ・・!

何をやらかす気だ!?)

 

86号車は一気に加速!

AMGに並んだ!!

 

カナタは大谷の読みを全て覆した!

大谷は慌てて加速しようとするがタイヤがグリップしない!

カナタは易々とAMGをかわし、次のカーブ(今度は86がIN)では完全に大谷の前に出た!

 

大谷
(このぬれた路面で・・!?)

柳田
(どうすればそれだけの旋回速度が出せる!?)

大谷にも柳田にもカナタの走りは理解の範疇を超えていた。

 

実況の田中もカナタの走りに驚きの声を上げる。

「池田さんの予言が的中しましたあ

信じられません!!

この難しい状況でやすやすと抜いていきます。

片桐夏向だけ違う世界を走っているのかァ!!」

 

 

 

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