北つばめ市の一夫多妻制度廃止のニュースが全国を駆け巡った。

小春はそのニュースを都内を走る電車のの車内モニターで見ていた。

小春が伊達家を出てから2か月を過ぎた頃だった・・・

 


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再び始まった小春の東京生活。

住まいは駅徒歩25分で四畳半。

家賃3万円の風呂なしアパート。

トイレとエアコンは付いている。

 

バイト先の焼肉屋で期限切れの食材をもらって帰って食費を浮かす日々。

今日も持って帰って来たウィンナーを焼いて食べている。

冬だが電気代がもったいないので部屋の中でジャンパーを羽織って寒さをしのぐ!

 

独り暮らしなんだからここまで切り詰める必要はないのではと思うが、龍に借りた3千万を返すために頑張って貯金しているのだ。

龍はいらないと言っていたがこれは小春なりのケジメであり、目標で支え。

 

食べたらさっさと布団に潜り込んで伊達家での思い出の写真を見る。

ゆずと麟之介がスイカを食べている写真、

赤ちゃんの麟之介を龍が愛おしそうに見ている写真・・・

 

ハレ婚制度が廃止になり、みんなどうなっちゃうんだろうと心配する小春。

 


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ヘブシッ

 

小春がくしゃみをする。

風邪ひいたっぽい。

なんかだるいし。

寒いのに無理するから・・・

自分の丈夫さを過信している。

 

洗濯機がないのでろくに洗濯もしていないし

風呂にも入っていないので自分の臭いにむせ返る。

 

翌日、コインランドリーから帰ってきて郵便受けを見るとスマホの請求書が入っていた。

お金が無くて途方に暮れていると・・・

 

「あのっ 先輩っ!」

と女性が声をかけてきた。

何とうららだ!

 

部屋の中はとっ散らかっているので近くの喫茶店に移動。

久し振りにうららに会えて小春は嬉しそう。

「まさかうららちゃんと東京で会えるなんて!

どうしたの今日は?」

 

「実は・・

とうららは頬を赤らめながら話し始める。

 

何とうららはさっき婚活サイトで知り合った男と始めて食事をしてきたというのだ。

 

小春は興奮して身を乗り出して話を急かす。

 

うらら
「それがですね・・・

優しくていい人だったんです・・・」

 

ほっとする小春。

「それは何よりだよ・・・」

 

 

 

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