新シリーズスタート!!

 

 


スポンサーリンク


 

ソーシャルワーカーの向井さんがネイルサロンで爪を磨いてもらっている。

ネイリストは15年前ペルソナに飛び込み分娩に来た女性。

その際向井さんが彼女の生活を整える手助けをしたのだった。

そのとき生まれたトモカちゃんも今は高校生。

母子2人で楽しく暮らしているという。

 

ナースステーションで向井さんが小松とサオリちゃんにネイルサロンに行ったことを報告。

15年前に飛び込み分娩に来た妊婦さんがやってくれると聞いて小松も興味深そうに聞く。

 

向井さんが当時の彼女について話す。

まだ18歳で義理の父親とうまく行かなくて家出をして色々な場所を転々としていた。

ペルソナに来た時は陣痛が始まっていて大変だったという。

 

サオリちゃんはソーシャルワーカーの仕事をよく知らない様子なので小松が補足する。

ソーシャルワーカーはある意味助産師より大変。

飛び込みの分娩はいきなり病院に来てお産して・・

入院できるのはたった4日。

その短い間に妊婦の状況を全部把握しなくてはならない。

・保険証はあるのか

・住所はあるのか

・育てる意思はあるのか

・育てられる状況なのか。

 

向井さん自身は行政と掛け合うのが一番大変だと言う。

経済的な理由等で出産が困難な妊婦を援助する助産制度は妊娠中にしか申請できないし

本人の許可も必要だから赤ちゃんが生まれる前に申請を滑り込ませなくてはならない。

言ってみればお産とのスピード勝負。

 

サオリちゃんはソーシャルワーカーの仕事の大変さに驚く。

 

向井さんは続ける。


スポンサーリンク


それでも彼女はトモカちゃんという女の子を無事に産んだ。

最初は本人も育てられないと言ったし、病院側も育てられないと判断した。

でも彼女は入院中子供の面倒を見る内にどうしても育てたいと言い出した。

 

実家には頼れなかったから話し合って赤ちゃんともども母子寮に入った。

 

しかし彼女は当時18歳。

向井さんは育てられないと思わなかったのかとサオリちゃんが質問する。

 

思わなかったと、向井さんは答える。

ソーシャルワーカーは患者を信じて見守るのが仕事みたいなところもあるから。

しかし数年後に彼女が娘を連れてネイリストの資格をとって就職したと報告に来てくれた時は本当に嬉しかったと向井さんは話す。

 

今じゃ彼女はそのネイルサロンの店長。

向井さん
「ネイルサロンに行くのは自分へのご褒美っていうのもあるし・・・

プロとして自立している彼女に会うと私も元気になるのよね。」

 

 

ゴローが診察中の女性に妊娠を告げる。

保険証の名前は井上アケミさんなのだが・・・

どう見ても東南アジアの人で、日本語もカタコト。

 

向井さんに頼んで保険証を調べてもらうと・・・

やっぱり他人の保険証だった。

 

短期滞在のビザで日本に来て、期限が切れたのにそのまま日本にいて妊娠したらしい。

保険証はパートナーの知り合いの日本人から借りたようだ。

 

「日本語が通じなくて井上アケミって・・

バレるよ普通。」

と言ってゴローがため息をつく。

 

向井さんによると、こういうことは珍しいが今までなかったわけでもないらしい。

とりあえず今日の分は自費で支払いしてもらった。

 

 

 

次ページへ
 
 


スポンサーリンク