ソーシャルワーカー編 第2回

 

 


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松井さん夫妻がロビーで向井さんとすれ違った。

奥さんは向井さんにしきりに頭を下げている。

 

しかし旦那に知り合いかと聞かれて奥さんは

「ううん。何でもない。」

と答えた。

 

小松とサクラが向井さんに松井さんのことを説明している。

松井さんは今回再婚で妊娠。

前の夫との間に生まれた小学6年生の男の子がいる。

今の旦那とはラブラブだし、経済的にも問題はなさそう。

念のため向井さんに伝えておこうと思ったとサクラが話す。

 

向井さんは松井さんのことを知っているという。

松井の前は丸山だった。

丸山ホナミ。

 

向かさんが

「彼女の前のご主人、DVがあったのよ。」

と話すと、サクラと小松の顔に緊張が走る。

 

今から7年前、当時のご主人は銀行員だった。

見た感じは普通の、仲の良さそうな家族だった。

しかし丸山さん夫婦が5歳の子供(ハヤト)を病院に連れて来た時、虐待が疑われて向井さんに連絡が入ったのだった。

 

ハヤト君は腹部に打撲による内出血と肋骨を2本骨折していた。

父親は転んだと説明している。

 

しかし医師は虐待が疑わしいと判断。

このまま入院させて一旦保護した方がいいという意見だ。

子どもは話を聞いても何も言わないと言う。

 

向井さんは児童相談所に連絡し、入院させて男の子を保護しましょうと話す。

「このまま帰すことは子どもへのリスクが高いので・・・


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確実に入院してもらえるように慎重に両親と話をしましょう。」

 

医師がハヤト君がろっ骨が折れていると説明すると、夫はやはり目を離している間に転んでしまったようだと話す。

医師がハヤト君に痛くはないかと聞いてもハヤト君は黙っている。

ホナミさんもうつむいたままだ。

 

医師は折れた肋骨等で肺を損傷しているか調べたいので入院させましょうと言うと・・・

ホナミさんは息子は大丈夫なのかと心配するが・・

医師は念のために調べるだけだと話す。

 

夫は、息子は怖がりで一人ではねられないので家で妻に看病させると言う。

しかし医師は見えないところから出血している可能性もあるので入院して調べる必要があると譲らない。

 

夫の顔色が変わった。

 

向井さんも

「そうですね。

このままハヤト君が帰宅されてから急変・・

なんてことになったら一大事ですもんね。」

と口添えをする。

 

最後はホナミさんが

「わかりました。

ハヤトを入院させます。」

と決断した。

 

その後、児童相談所が虐待だと判断した。

ホナミさんも暴力を受けていたようで、ハヤト君が一旦保護されて、後にホナミさんは離婚したという・・

 

小松
「ヒドい旦那だったんだね。」

 

向井
「でも一見周りからはとても恵まれた家族に見えたし・・・

離婚したことで経済的な事も含めて彼女は失うものの大きさを感じたと思うよ。」

 

 

 

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