東京府中のあるオフィス。

4人の男たちが

凡田のメガネとうしろ髪・ゴールデンカップスバージョンをテーブルのの上において話し合っている。

 


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4人の男のうちの二人は鈴木氏と田中氏。

プロ野球のグッズ販売を手掛ける会社を経営している。

 

田中氏が 凡田のメガネとうしろ髪 ヒットまでの道のりを話す。

 

田中氏は山梨出身。

神宮スパイダースに山梨出身でそこそこ活躍している選手がいることは知っていたが、特に興味はなかった。

事実そのピッチャーは特別な人気者ではなかった。

人気のバロメーターであるグッズ売り上げがほぼ最下位だった。

 

その後文京モップスに移籍して大活躍。

ところが活躍しすぎてヒジを痛めた。

 

トミージョン手術をして次のシーズンを棒に振り・・・

復活したシーズンでは10試合登板で10勝(0敗)。

ラッキーもあったが、球団の復帰プログラムが機能した結果でもあった。

 

ここにストーリーが生まれた。

 

凡田は順調に回復し・・

次の年には完璧なローテーション投手となった。

 

お客さんはこの ストーリー性 が大好き。

凡田は遅咲きながらも着実に人気選手への階段を登って行ったのだ。

 


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そこに田中氏の会社も便乗して 凡田のメガネとうしろ髪 をヒットさせた。

山梨ラインに目をつけた田中氏のファインプレーと言える。

 

凡田がゴールデンカップスに移籍した時も 凡田のメガネとうしろ髪・ゴールデンカップスバージョン を売り込んで何とか成功。

 

ただね・・・

と田中氏は続ける。

凡田選手だけに頼っているわけにはいかない。

グッズメーカーとして新企画、新商品を生み出し続けなくてはならない。

 

今日の会合はここまで。

2人の中年男性は田中氏・鈴木氏に丁寧にお辞儀をして帰って行った。

 

2人はグッズ製作のアクション工芸の社長と専務。

一個一個手作りの凡田のメガネとうしろ髪がヒットしたのもこの会社の丁寧な仕事ぶりのおかげだと田中氏と鈴木氏は口をそろえる。

 

2人が会社に戻ると、社員たちはミシンを回す手を止めて挨拶する。

 

すると社長は一人の社員の仕事に口を出す。

言っても出来ないので自分でやってみせる社長。

他のグッズの製作現場にも顔を出してチェックして回る。

 

社長と専務が役員室で二人きりになる。

社長の名前は丸之内啓司。

専務は八重洲次郎。

2人とも50歳。

職人気質で頑固そうな社長に対して専務は見るからに線が細い。

 

 

 

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