アジアカップ準々決勝

前半残り10分

日本 2-0 オーストラリア

 


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先制した後ベタ引きして相手の攻撃をはね返していた日本だが・・

いつの間にか主導権もオーストラリアに握られていく。

 

コヴァルは右サイドを駆け上がるマクレガーにクロスを上げる。

星野が構える!

 

質の高いボールが来るぞとベンチの城島が注意を促す。

 

マクレガー、フリー状態でのヘディングシュートを星野は飛びついて弾いた。

しかしこぼれ球をマクレガーが押し込んだ!!

前半38分・・・

オーストラリアがとうとう1点を返す!!

 

悔しがる星野!

 

コヴァルは自分の技術を自慢して仲間の大きい選手たちををフィジカルバカ呼ばわりするが・・・

マクレガーは素直にコヴァルを讃える。

「特殊部隊の如く・・・

相手エリアに侵入した自分の存在を見逃さず・・・

スナイパーとして最高の仕事をしてくれた。

無事に故郷に帰ったらバーボンを奢らせてくれ。」

 

こんな風に褒められてもコヴァルには全然グッと来ない。

 

オーストラリアとしては前半のうちに1点返せたのは大きかった。

ボクシングで言えばロープ際に追い詰めてゴングが鳴る前になんとかダウンを奪えた状況と14番が言うと・・

 

キャプテンのサリバンはその話に乗って

「その通りだ。

そしてラウンド終了のゴングはまだ鳴っていないし相手にはダメージが残っている。

いいか。


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時間内にもう一つダウンを奪いに行くぞ。」

 

マクレガーは

「イエッサー!」

と気合十分に答える。

 

コヴァルは人の意見に乗っかってるだけのサリバンを鬱陶しく思いながらも

(けどまぁ・・)

とサリバンの後ろ姿を見る。

 

 

日本が点を取られて松ちゃんと永田弟が大騒ぎ!

ベタ引きして守りを固めていたのに失点したら意味がない。

デカい連中相手に押し込まれたら高さでやられるというのは永田弟が言っていた事ではある。

 

「プランは悪くなかった。」

と達海は言う。

日本代表の当初の狙いは先行逃げ切り。

思惑通り奇襲を成功させた日本は、オーストラリアにボールを持たせて時計を進めようとした。

 

高さのある相手にそのやり方は危険という永田弟の意見もわかるとはしながらも

ボールの出どころをおさえて受けてのマークを外さなければこのレベルの選手なら何とかなると達海は言う。

 

しかしそれでもうまく行かなくなったのは

オーストラリアが自分たち自身に制限をかけたことで戦い方が整理されたから。

人は案外、自由にやれと言われるとできなくなり、制限があるとその中で何とかしようと工夫するもの。

 

そうしたオーストラリアの動きに対応しきれず、マークの受け渡しとかがうまく行かずにバタついてしまっている・・

 

それだけオーストラリアの状況判断が優れているともいえる。

 

 

 

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