シリーズ新しいNICU編第3回

 

 


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森元さんは在宅で寝たきりの娘、コノハちゃん(3歳)に付きっ切り。

その顔が明らかに疲れ切っている事に新井先生は気づいている。

 

森元さんは娘をこんな体に産んでしまったのは自分の責任だと言う。

 

コノハちゃんは生まれてから30分近く心臓が止まったままだった。

新生児科医が心臓マッサージをしてようやく心臓が動き出したのだが・・

 

医師からコノハちゃんは低酸素血症だと聞かされた時、森元さん夫婦は大きくショックを受けた。

心臓が止まっていた間は脳への血流がなく、その為脳にダメージを負ったのだった。

 

コノハちゃんはは人工呼吸器がない状態では呼吸できず

自分で体を動かすこともなく

痛みに対する反射もない。

そしてそれは一生そのまま。

 

森元さんは最初の1か月、ずっと泣いていたという。

夫もそんな森元さんを見ているのは辛かった・・

 

コノハちゃんは毎日少しずつ大きくなった。


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生まれてから1か月後、森元さんはコノハちゃんを抱っこした時に

自分はただ泣いているだけだったがこの子はずっと頑張っていたんだなと思ったと言う。

 

それからは親として娘にしてやれることはしてあげると決めた。

おむつ交換

お風呂

痰の吸引

管やガーゼの交換、注入・・・

NICUを卒業するまでには森元さん夫婦は出来るようになっていた。

 

森元さんはコノハちゃんが生まれて

100日目、半年、1年目の誕生日の写真を新井先生に見せる。

 

NICUを卒業する時には卒業式をしてもらい、NICUの皆にはとてもよくしてもらったと森元さんは話す。

「いろいろあったけど・・

あそこにいた時間は幸せだったかもしれません。」

 

新井先生は森元さんの家を出る時に

夫や周囲の協力を仰いでたまには自分の体を休めるようにアドバイスするが・・

森元さんは

「私が一人でしっかり見れますから。

コノハがああなったのは全部私の責任なので。」

と言う。

 

 

 

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