8月15日。

DLの3回戦の相手は奈良の弁理。

 


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強豪相手に

「ノーノー(無安打無得点)かます。」

と宣言した檜だったが、先頭バッターに初球をスタンドまで運ばれてしまう。

 

狩野が

「素でエグい。」

と言って大笑い。

狩野は甲子園初打席ド三振

檜は初登板初球ド被弾。

中坊の時に描いた未来予想図とのズレがエグい。

 

去年までの檜ならここで大くさりしてしまうところだが・・

狩野につられて笑っている。

 

理由は・・

最近一つ一つの出来事と向き合えるようになってきたのだという。

三振を奪ったときも一発打たれた時も、もう一人の自分が

” 次はどう動く? ”

とテストしてくる。

そうすると結果に振り回されなくなってきた。

今は成功と失敗の両方から生まれる反省が楽しくて仕方がないと話す。

 

ここで狩野が問題を出す。

「勝てばベスト8の3回戦。

試合開始直後にホームラン打たれて浮足出っているDL

今お前がやるべきことは何でしょーか?」

 


「サービス問題け?」

 

檜の解答は・・・

後続を三者連続三振!


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勿論大正解!!

 

1-0のまま試合は進み・・

5回裏ツーアウト1,2塁逆転の大チャンス。

次の打者は1番の花本。

2番打者の狩野は、

自分が満塁ホームランを打つから花本にデッドボールで出塁しろという。

花本が打てば長野の顔が更に歪むし。

 

花本は昨日長野の父親と話したという。

長野父は、息子の現在の状況をいい方向で受け止めている。

長い人生で挫折の経験は非常に尊い。

これで控えの3年生の気持ちがわかる。

人としての幅が広がるいい機会。

だから花本は何も気にせずに思い切り甲子園を駆けまわってこいと言って豪快に笑った。

 

そのことを狩野に話し、

「悲しいはずやのにずっと笑っててん。

あの優しい瞳の奥には・・

何リットルの涙が溜まってやろって思った・・」

と言って花本自身せつなそうな表情を浮かべる。

 

転んで膝をすりむいて泣いている子供を抱き起してあげるのも愛だし、

手を貸さずに自分で起き上がるのを待ってよく頑張ったと抱きしめてあげるのも愛。

「愛って何色あるんやろ?」

と二人話す。

その時々の色の使い方が難しそう・・

 

 

 

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