法兼戦の初回、先頭バッター。

沢村は1ボールツーストライクと追い込んだが、

高めにボールを二つ続けてフルカウントに。

 


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立ち上がり、まだボールが上ずっている。

 

バッターは一貫して高めを見送っているが・・

御幸は

高めの見極めというよりは徹底して低めを狙ってきているように感じる。

 

奥村と川上はブルぺンから沢村の投球を見守る。

このバッターを塁に出すか出さないかで局面は大きく変わる。

沢村の力みにつながる可能性もある。

奥村
(御幸先輩はここでどんなリードを・・)

 

沢村は御幸のサインを見て驚く。

ど真ん中に真っ直ぐ。

 

御幸の意図は、沢村に思い切り腕を振らせる事。

 

沢村はやや躊躇する。

このバッターは結構振ってくるから。

 

しかし沢村は御幸のリードを信じて迷わずミットめがけて投げる!!

 

真ん中高めのボールをバッターは空振り三振!!

 


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沢村はぐっと拳を握る。

御幸
(このコースを振らせたのはでかい!!

これで少しは力みが取れてくれたら・・)

 

御幸がど真ん中に構えていたことにベンチの由井も将司も

ブルペンの奥村も驚く。

 

御幸はタイムをとって沢村の元へ。

沢村は少し浮いてしまったことを謝るが、

御幸は良い球だったから問題ないと答える。

ど真ん中に投げるつもりで腕だけしっかり振るように言い、御幸は戻る。

 

法兼の監督は低めだけを狙い、追い込まれるまで高めは捨てるように指示を出していたのだ。

 

次の打者にも沢村は高めのストレートから入った。

高めに厳しい審判だが、今回はストライクを取ってくれた。

御幸は審判の高めの基準を把握できた。

 

同じコースでやはり見逃しのストライク。

球速は138キロ。

まだ球は少し上ずっている感じ。

 

奥村は御幸が沢村の浮き気味の球を利用してリズムを作らせようとしているのだと理解した。

 

 

 

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