鳥栖洋二が歌仙を車に連れて行く。

どうやら警察もグルらしい。

 


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車に乗る直前、歌仙は哲雄の方を振り向く。

その顔は助けを求めていた・・

 

哲雄が

「嫌がっているじゃないですか。」

と言っても洋二は

「家庭の問題だ。」

と言って取り合わない。

 

運転手にオガミメ様と呼ば、歌仙は車に乗り込む。

 

車はUターンして帰っていった。

 

 

それからしばらく日々が過ぎた。

あの日のことはあまりに非現実的だったから妄想だったんじゃないかとも思ったが・

哲雄は助けを求めていた歌仙の顔を思い出して現実だったのだと思い直す。

 

歌仙が暮らすその村は明らかにカルト集団。

通貨がなく・・

一生一つの仕事をする

経典を読まされ、歌仙はオガミメ様と呼ばれていた。

 

自分の小説を読み、続きをねだった歌仙の楽しそうな表情が忘れられない。


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あの時は何もできなかったが・・

場所を特定して取材することが出来れば結果的に歌仙を助けることにつながるかも・・

そう考えた哲雄は村を探す決心をする。

 

ヒントはいくつかある。

・山を4つ越えてきた

・洋二が帰っていった方角

・警察に電話してから洋二の車が来た時間

 

地図を買ってその条件に当てはめる。

それから休みの日に原付で何度か挑戦した。

 

県道に繋がっている、轍の残る未舗装の道を入っていったところに通行止めのバリケードがしてあった。

哲雄はバリケードをどかし、行けるところまで行くつもりで原付で進む。

 

途中の小屋から哲雄の姿を見ている者がいる。

哲雄は気づかない。

 

しばらく進んだところで視界が開けた。

そこには小さな集落があった。

家の数は50軒ほど。

割と近代的な造りの普通の家だ。

 

 

 

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