赤き跳ね馬闘志満タン!

赤羽のフェラーリがカナタの86を追いかける!

その差は9秒弱。

 


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前園は赤羽について行けない。

フェラーリとNSXの性能の差ではなく、自らの実力が足りていないのだと前園は自覚している。

 

現在カナタと赤羽が走っているのは林間区間。

見通しが効かないのでお互いにその姿は確認できない。

その場合の心理状態について池田が解説する。

 

この場合戦う相手は自分自身。

コンマ1秒でも稼ぎだすために、持てる技術と精神力のすべてを注ぎ込んで

マシンと自分を信じて行くしかない。

例えるなら

孤独でタフなロンサムカウボーイ。

 

86号車が箱根園入り口のポイントを通過した。

 

このポイント赤羽との間隔をチェックすると・・

その差は8.27秒!

わずか0.3秒しかつまっていない!

路面は徐々に乾いてきているのだが、

カナタはフェラーリとほぼ互角のペースで林間区間を突っ走っているのだ。

 


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ここで実況田中が池田に素朴な疑問をぶつける。

グリップウェイトレシオのレギュレーションに縛られているし、本来はコーナーのスピードにそれほど差は出ないはずなのに、

なぜ86号車がコーナーワークで他の車を凌駕してしまうのか。

 

池田はいい質問だと言って答える。

それはタイヤの表面温度の差。

走行中タイヤの表面は路面との摩擦で熱を持つ。

タイヤのコンパウンドはある程度の熱をもって初めて本来の性能を発揮するように設計されている。

 

それが今日のように雨が降ってしまうと熱を持つことなく冷やされてしまう。

タイヤの温度が上がらないままレースが進行するわけだが・・

86号車は他の車よりもタイヤの表面温度をいくらか高めにキープできるような走り方を意図的にしている。

それは極めて高度な技術。

 

軽量のカテゴリーのグループはタイヤの幅が細いことも表面温度を上げるためには有利に働いている可能性がある。

先頭の2台にもそうした傾向は恐らくある。

 

 

 

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