横羽間戦前夜のDLの宿舎ホテル。
 
 


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檜は自室でウロウロして落ち着かない様子。

立ち止まり、

「どないやねんホンマ・・」

とイラ立って呟く。

 

少し前、檜は呼ばれて監督室へ行った。

そこで藤巻に明日の横羽間での先発を告げられる。

檜は気合を込めて返事をするが・・

藤巻は

投げてみないと分からない奴を後ろに置いておくのは怖いから先発にしただけで

天津と阿比留がいるから打たれても構わない

などと言う。

 

対して檜は悔しそうな顔もせずに部屋を出て行こうとする。

 

藤巻はチラッと横目で檜を見て

「躾のつもりが去勢してしまった。」

と言う。

すっかりいい子になってしまって・・

一人で投げ抜く心意気はないのかと。

 

部屋に戻った檜は藤巻の言葉を思い出してイラ立っていたのだった。

 

そこに飛田が入ってきた。


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二人でトランプをしながら、

明日の初球は何を投げるのかと飛田が聞く。

 

檜は

「わからん。」

と気のない返事。

ビデオで見たところ、

1番の北条は初球からガンガン振ってくるタイプ。

1発もあるから初球は簡単には入れない。

だからデータが全部頭に入っている楠に任せると檜は言う。

 

飛田は

「楠さんがチンチン言うたらマウンドでキャンキャン回るんけ?」

と挑発するようなことを言う。

 

明日は高校野球史に残る伝説の再演。

超満員の観客、テレビやネット、ラジオも含めたら数百万数千万の人間が檜の投げる一球に釘付け。

一億積んでも甲子園のマウンドには立つことは出来ない。

一球目を投げることができるのは檜だけ。

それなのに人任せ・・

 

「贅沢者が・・・

その一球に泣け。」

と言って飛田は出ていった。

 

 

 

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