病院で心は自分の父親と対面する。

 


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父親と言ってもこの時の佐野文吾の年齢は32歳。

28歳の心とそう変わらない。

 

心の鼓動はどんどん大きくなるが、佐野は心を知るはずもなく素通り。

院長に案内されて鈴の病室へ向かう。

 

心は自分が1989年の1月7日にいることに戸惑う。

 

鈴は発見時窒息した状態だった。

もう少し発見が遅れていれば危なかったと院長が佐野に説明する。

 

娘が助かって佐野は安心した様子。

心が助けてくれたと院長に聞いて佐野は丁重にお礼を言う。

そして両手を差し出して握手を求めるが・・

心は父親が殺人犯だと思うと握手に応じることが出来ずに背を向けてしまう。

 

佐野に名前を聞かれても心は名乗らない。

 

院長は佐野の親戚だと思ったという。

佐野の妻の和子にそっくりだから。

 

心は佐野の明るい人柄に驚く。

写真で見ていたのとは雰囲気が違う。

 

佐野は自己紹介するが、心は素っ気ない態度をとって帰ろうとする。

 

するとそこに 翼君 と呼ばれる新聞配達の青年が入ってきた。


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院長の長女、明音(小5)と親しそうに話している。

翼は元号を事前に言い当てていたようだ。

 

佐野は心を追いかけて来て、車で住まいまで送ると話す。

それでも心が断ると佐野は

「送らせて下さい。」

と言って心の肩に親し気に手を置いた。

 

思わず

「触るな!」

と声を荒げてしまう心。

 

この時佐野に妻から電話が入る。

心は隙を見て病院を出た。

すると外の倉庫の前を通った時に院長の次女、千夏(5歳)が心に話しかけてきた。

 

今日除草剤のパラコートを誤飲して死んでしまうはずの子である。

心は女の子の名前を聞いて緊張が走る。

放っておくわけにもいかず、千夏を助けたい一心で心は倉庫のパラコートを掴んで走り出した。

 

千夏は「ドロボー!」と叫ぶ。

この時新聞配達の長谷川翼は心がパラコートを掴んで走っているところを目撃する。

 

心は雑木林の中でパラコートを捨てる。

安心した心は帰る方法を考える。

生まれたばかりの娘の顔が目に浮かぶ。

 

吹雪の中、心は佐野が千夏を連れて歩いているところを目撃する。


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