教祖と会ってその狂気に触れ、改めて歌仙を救う決意をした哲雄だが・・

会談料を請求されて拒否すると泥棒扱いされて洋二に土蔵に閉じ込められた。

 


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歌仙の様子を聞き、こんな所に閉じ込めて何がしたいのかわからないと言うと、

洋二は立場をわきまえろと言って哲雄を蹴り飛ばした。

 

洋二は村を出るための条件を書いた紙を取り出し、

サインをすれば出られると言って哲雄に渡した。

 

その条件とは

・歌仙と別れること

・二度と村や歌仙に関わらないこと

・関わった場合は1000万円支払うこと

など。

 

そしてもう一つ、解放される条件がある。

教団に入会することだ。

入会する際には全ての資産を教団に渡すことと書いてある。

 

一晩考えてサインしたい方を選べと言って洋二は出ていった。

扉が閉まると土蔵の中は真っ暗で何も見えない。

時間もわからない。

 

哲雄は

こんな村で幼少期から育った歌仙のことを想うと不憫でならない。

 

朝になり一人の男の信者が朝食を運んできた。

朝食の前に男による朗読が始まる。

まずは経典の内容に30分。

その後男は自分の半生を読み上げる。

 

男は学生時代、ひどい虐めにあってカツアゲされる毎日だった。


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親の財布から10万円くすねて払ったことがあった。

親に金を盗んだことがバレたが何に使ったのかは言えなかった。

 

親との関係は悪化し、高校卒業と共に逃げるように就職し、一人暮らしを始めた。

すぐに職場の人間関係がこじれて仕事をやめ、お金もないので実家に戻った。

 

仕事もしない息子を疎ましく思った親はこの村に入れた。

入ってすぐに男は

「オガミメ様の奇跡を見た」

と言う。

 

そして煩わしい世間から隔絶されたこの村を気に入り、

自分をこの村に入れてくれた親にも感謝するようになった。

 

教祖は今までの戸籍を分籍して自分の養子になって名前を変えることを要求した。

男の両親が反対すると、教団は信者に両親を襲わせて大けがをさせる。

そうと知らない男は奇跡が起こったと思ったのだった。

 

男の両親は息子と縁を切り、男は

鳥栖五十の助という名前になり、教祖の養子となった。

 

ようやく男の話が終わり哲雄は朝食をとり始める。

ご飯と汁物と小鉢が二つ。

割とまともな朝食だ。

 

すると男と入れ替わりに今度は女が入って来てまた経典の朗読が始まった。

ずっと途切れずに続けさせる気だ。

音責めという拷問の一種。

哲雄は心の中で叫び声を上げる。

 

 

 

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