8月21日、甲子園準決勝。

横羽間 0-0 DL

3回裏DLの攻撃。

 


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守備交代の際に檜が梶原に質問をする。

左バッターとの対戦の時の場合、梶原(左)はプレートの左から投げる。

そうすることでストライクゾーンへの角度がついてバッターの腰が引けて泳がされるから。

 

しかしクロスの左投手は別段珍しくもなく、DLの左打者も今まで何度も対戦してきた。

なのに今日は特に泳がされている理由をストレートに聞いてみた。

 

梶原は嫌な顔せずに答えてあげる。

対左バッターで重要なのは体を開かせる事。

梶原の場合は前かがみでモーションに入るが・・

その理由はバッターの意識を少しでも1塁側にずらすため。

 

バッターは片目だと距離感が掴みにくいので

無意識に両目で見ようとする。

すると少し顔が開く。

顔が開けばそれにつられて体も少し開くのだ。

身体が開くとボールに力が伝わらない。

小さな工夫が大きな成果につながると言って、梶原は眼鏡をくいっと上げた。

 

投球練習も忘れて熱心に答えてくれる梶原。

大庭に怒鳴られて我に返る。

 


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ベンチに戻った檜は何を話していたのかとマリオに聞かれる。

檜が質問をしていたと言うと、「敵に?」といぶかしげな顔をするマリオ。

 

檜は、敵だろうと相手はプロ注目の高校No.1左腕。

気になることは聞かなきゃ損だとしれっと答える。

 

水分補給をした後、檜は天津に質問する。

「登板する時心掛けてることって何かありますか?」

 

3球で1ボール2ストライクにする事だと天津は答える。

細かい制球よりもまずは縦ラインをしっかり狙う。

コースさえついていればいい当たりでも野手の正面に行くことが多い。

追い込んだら決め球はアウトロー。

打球角度が小さいから飛距離がダントツ短い。

そこに決めるコントロールがあれば三振かゴロに打ち取れる。

 

天津はストレート140前後だが檜は150

檜の場合はそこまで正確に四隅をつかなくても大丈夫だと天津は話す。

高め低め外角内角

真ん中を外せば十分打ち取れる。

さらに怖いことに檜はコントロールもいい。

後ひと工夫で天下は獲れる。

 

今までイキって先輩に質問しないで来たことを檜は心から後悔する。

 

 

 

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