セクター3に入る直前、
さらにペースを上げると無線を入れて来たカナタに相葉がキレた!
「コースを知らない奴が攻めたら、命を落とすぞ!!」
しかしカナタは
頭の中にコースの動画があるから大丈夫と言って無線を切ってしまった。
カナタはスピードを上げてダウンヒルに突っ込んでいった。
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ゴールまで標高差864メートルあるパイクスピークのダウンヒル。
いくらテクニックのあるカナタでも初めて走るコース。
果たして・・・
相葉は、戻ってきたら絶対殴る、と拳を固めながらもカナタのことを大好きになってしまっていた。
学校で教わった技術があるとはいえ、サーキットと自然が作ったダウンヒルの恐ろしさは別もの。
(わかってんのかカナタ!!)
—
相葉の心配をよそに、カナタはハイペースで、そしてキレイにコーナリングをしながら急こう配を下っていく。
—
現在45位。
チェックポイントを通過するたびに順位が上がっていく。
オガタは目を丸くしている。
相葉曰く、
この辺りの順位にいる上位ランカーは実力が拮抗している。
だから僅かなタイム差に沢山の車が密集している。
とのこと。
—
本部の上有も食い入るようにモニターを見ていた。
(すごいなこれは・・・
さすがは伝説のダウンヒラーと言われた男の教え子・・・)
—
カナタ現在42位。
よく見ると、コーナリングする時車体が少し揺れている。
相葉
(86がまるでレーシングカーのように見える。
いつスピンしてもおかしくない。
いや・・
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半分スピンさせながら走っているのか・・・
こんなギリギリのダンスを最後まで踊る気なのか!?
気は確かか・・カナタ・・!?)
カナタは本気で予選を通過するつもりだ・・
相葉がそういうと、オガタは
「神フィフティーンを目指すってかぁ!?」
それは無理。
だいいち86!!
しかし反対に相葉はいけそうな気がしてきている。
こうなったらブレーキをかけさせるようなことを言わずに、
むしろ高いモチベーションを維持させた方がかえって安全。
それがドライバー心理。
ここで相葉がオガタにある作戦を授ける。
それを聞いたオガタは、
そんなけしかけるようなことを言って、
あんないい奴にもしものことがあったら・・
と躊躇する。
しかし
「あいつはお前が想像できる範疇のドライバーじゃないぜ。」
根本的に何かが違う、と感じている相葉。
相葉の言葉を信じて、オガタがカナタに無線を入れる。
「一方的に伝える。
応答はいらない。
残りは26台。オーバー。」
それを聞いたカナタ
(グッジョブ。オガタさん・・
欲しかったのはそれだけです。)
—
セクター3に入ってからのポジションアップに実況も驚いている。
しかしその走りはあまりにも危険とも。
小田原パイクスピークのデスエリアが迫る!!
——9話ここまで。
エムエフゴースト 10話に続く
〇感想
ヒリヒリするカナタの走り、たまりません。
相葉によるオガタのサポートが的を射ていて気持ちがいい。
パイクスピークのデスエリアをどう走るのか。
楽しみで仕方ないんだけど、来週はお休み。
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