8月21日、甲子園準決勝。
横羽間 0-0 DL
4回表横羽間の攻撃。
2番志木からの好打順。
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何としても先制したいが、考えすぎるのも良くないと言って
北条は鉛筆を転がして海部太平洋への初球をカーブと占った。
檜は2番・志木に対し、
変化球を引っ掛けさせて内野ゴロに打ち取った。
続く3番大庭も3球で1B2Sとした。
天津に教わった縦ラインの意識を強く持つことで球に気持ちが乗る。
優勝候補の横羽間に対して教わったことをすぐに実践できるぜいたくさに檜の瞳が輝く。
梶原に教わったことで檜の瞳が輝きだしたと言って楠は打席の大庭に礼を言う。
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この言葉にカチンときた大庭の目つきが変わった。
夕暮れ時の寂しさ
流れ星や線香花火など儚いものが好きだという話をする。
これは、檜の光を奪うという意味。
大庭に対する4球目。
檜は集中したいい表情をしている。
楠は右打者の大庭がボックスぎりぎりベース寄りに立っている事に気づく。
内角を嫌ってか、何か策があるのか。
しかしこういう小細工は気にしたら相手の思うつぼ。
コースさえ衝いていけば大けがはない。
まだ1打席目の内角へのクロスが頭にあるはずと読んだ楠は
ボール気味のアウトローへのストレートを要求する。
しかし檜はふにゃッと首を振る。
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