零花が祭りを抜け出し、哲雄が農夫に化けて群衆に紛れ込む3時間前、

哲雄は一度祭りを抜け出して人気のなくなった郷一郎の屋敷の下見をしていた。

 
 


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そこは20年前に結婚を許してもらいに来た時と何も変わっていなかった。

 

各部屋を回っていると・・

畳の下の床板が腐っているかのように柔らかい部分があった。

のこぎり木くずも落ちている。

 

哲雄は半グレたちが郷一郎を拉致して交渉の手ごまにする計画を立てていることを知っていたので

半グレたちが出入口を作り今現在床下に潜んでいると推測。

 

哲雄自身もも半グレのターゲットの一人。

今見つかるわけにはいかない!

村人が郷一郎の忘れ物を取りに来たふりをする。

半グレは今村人にばれてトラブルになるのは避けるはず。

 

屋敷内を歩くと、複数の部屋で同様に床板が切られている。

木くずも掃除し終わっていないし、半グレは郷一郎の部屋を突き止めていないとわかる。

 

哲雄には別の目的があるので半グレに後れを取るわけにいかない。

 


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哲雄は屋根裏に潜むことにした。

 

ある部屋は私物がないのに押し入れに布団がたくさんあることに気づき・・

そこは使用人か来客用の部屋だと予想する。

 

布団が敷きっぱなしで天照の療養部屋があった。

となると郷一郎の部屋は天照部屋と隣接する二つの部屋のどちらか。

 

 

そして現在。

郷一郎が祭り会場から屋敷に戻る後を哲雄がつける。

 

哲雄は半グレより先に仕掛けなくてはならず、半グレの動きを予想する。

祭り後の油断をつくつもりだったなら、零花の逃走で計画に狂いが生じているはず。

 

哲雄が相手にするのは

戦闘慣れした半グレ集団と数百人の村人に守られた郷一郎。

 

対し、哲雄のチームは傷を負った小沢のみ。

圧倒的に弱小だが、この状況下では小ささゆえの動きやすさが武器にもなる。

 

哲雄は変装し、人ごみに紛れて移動できるが半グレたちは動きにくい。

奴らが動くのは捜索がひと段落した深夜のはず。

哲雄はそれまでに計画を実行することにする。

 

 

 

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