祭り会場がにわかに騒がしくなった。

歌仙が山から降りてきたのだ。

 


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フラフラで付き人に支えられないと立っていられない母親を見て零花は心配する。

 

梨田は天とつながる薬草を取り入れたのだろうと言う。

歌仙が戻ってきたことに梨田は手を合わせて天に感謝する。

 

20年ぶりの歌仙のオガミメ復帰。

梨田は歌仙は降霊の分野では天照以上の才能だと聞いているという。

さらに娘の零花もオガミメになれば村の未来は明るいと嬉しそう。

 

零花は教団を絶対に終わらせると心に誓う

(絶対に許さない・・)

 

 

太鼓が鳴り響き、村人が続々と祭り会場に集まってきた。

その様子を窪が高いところから見ている。

村人が祭りで疲れたところで教祖拉致の計画を実行するつもり。

 

胡蝶と夫、

郷一郎は座敷で太鼓の音を聞いている。

 


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小沢は林の中で気にもたれて傷口を抑えている。

その目は窪への復讐心に燃え、不気味に見開いている。

 

哲雄は会場近くの林に農夫姿で潜伏し、双眼鏡で歌仙と零花の姿を確認。

この世で唯一の自分の家族。

幸せな日々を思い起こす。

二人の未来に一緒にいられないだろうことを思うと悲しみがこみあげてくる。

(あの日から・・壊れてしまった・・)

延人を炊飯器で殴り殺したあの日から。

後悔と懺悔を繰り返している。

 

バーでの麻取義辰の言葉を思い出す。

自分の子供が怪我させられたり酷い目にあっていたら相手を家族もろとも皆殺しにすると狂気の表情で言った。

その気持ちも今の哲雄は理解する。

社会的に正しいかどうかなど関係ない。

好きな人は目の前にいて嫌いな人は視界の外に置くのが幸福。

やはり自分と麻取義辰は似ている。

零花と歌仙を失ったら生き続ける意味など持てない。

そう確信する哲雄。

 

 

 

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