郷一郎は哲雄と零花に危害を加えられたくなければ自分の子供を産めと歌仙を脅している・・

その事実を知り、哲雄の心の中の大事なものが崩壊した。

 


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哲雄ののどの奥から苦酸っぱい怒りがこみ上げ頭頂部まで染めた。

教団に対する憎悪で哲雄の体が燃え上がる。

(お前たちは・・化け物だ)

 

しかし同時に自分だって化け物だろうとも思う。

麻取父子を殺し煮詰めて遺棄した・・

 

それでも人間に戻ろうと努力していた。

今まで・・

 

哲雄は歌仙の鎖を外そうと鍵を探す。

鍵は見つからなかったが祭りのスケジュール表があった。

一応もらっておく。

 

鎖を元から外すバールかのこぎりを探していると・・

洋二が来た!

哲雄は慌てて床下に隠れる。

 

洋二は歌仙がよだれを垂らしてぶつぶつ言っているのを見て

天照と同じだなとつぶやく。

最初はパニクるがすぐに慣れる。

「かわいそうな女だよお前は・・

でもお前にはあいつらへの目くらましとして生贄になってもらうよ。」

 

洋二は部下二人を哲雄待ち伏せのために残し戻っていった。

 

床下で聞いていた哲雄は再びショックを受ける。

歌仙は洋二たちの生贄にされる・・・

 

 

人の人生をなんとも思っていない鳥栖家の人間たちに哲雄は絶望する。

 
このままでは歌仙も零花も救えない。


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ただ一つ村と半グレをつぶす方法があるが

それを選択するということは人間であることを捨てるということ。

 

しかし半グレも村も化け物だらけで人間では勝てない・・

 

(もう・・やめにしよう・・)

 

考えるのは家族の事だけ。

半グレと村を争わせると悪くない村人に犠牲が出る。

そこが気がかりだが、教団や洋二たち鳥栖家についてきたことが間違いだった・・

そう思うことにした。

 

哲雄は悪魔となり

村と半グレを潰すために村人たちに危害を加える覚悟を決める!

 

 

零花は祭りの準備で月夜見に

村人たちの前でする挨拶を教わっていた。

挨拶以外はずっと座っているだけ。

 

零花は哲雄が自分と母親をどうにかして連れ出そうとしていることはわかっていた。

しかしそれは今日ではない。

人が多すぎて無理。

ならば・・

零花はチャンスを見て今日脱出する計画を立てる。

そして警察を呼び母親が拉致されたと言って警察を呼ぶつもり。

 

零花は月夜見に白装束の予備も用意するように頼む。

 

〇感想

 

歌仙のあのラリッた姿、そしてあの言葉・・

哲雄には耐え難いショックでした。

しかしそれによってどうしても超えられなかった1線を超える覚悟ができました。

半グレと村を潰しあいさせる・・

哲雄による悪魔の作戦が動き出します。

 


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