哲雄が郷一郎の頭をふっとばす直前の、歌仙の回想から。
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歌仙の母である天照はオガミメの仕事の一つとして村人に抱かれることがあった。
妻を失った信者の男の妻の魂を自分に憑依させて事に及ぶのだ。
歌仙は小さいころから現場を見せられ
自身もオガミメになったらしなくてはならないと教えられた。
嫌だけどそういうものだと思っていた。
しかし哲雄と知り合いそれはおかしいのだと知った。
結婚し、零花という大切なものを手に入れた。
幸せな毎日を過ごし、村や実家から抜け出せたと思っていたのだが・・
ある日胡蝶から電話が来て郷一郎が零花に遺産を相続させようとしていることを知った。
歌仙は急ぎ胡蝶ものもとへ行き事の仔細を聞く。
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しかし胡蝶はその場で歌仙を拘束し、零花に継がせたくないなら自分でオガミメを継げと迫る。
零花と哲雄のことを思いオガミメになることを渋々承諾した歌仙。
しかし零花もオガミメになる修業を始めたと聞いて歌仙は愕然とする。
胡蝶や郷一郎が約束を守るはずなどなかった・・
歌仙のいない20年間で増長しおかしくなった郷一郎は信者の女性に自分の子供を何人も生ませ
ついには実の娘である歌仙のことも鎖でつないだうえで抱こうとした。
歌仙は一度は拒絶したが
拒むなら零花を抱くと笑顔で話す郷一郎に歌仙は震え上がる。
ここで歌仙は自分を振り返る。
自分はもう夫の延人ごろしの共犯者。
しかし零花だけは守りたい。
ならば・・
(お父様を・・殺そう)
歌仙は決意した。
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