暗い道を哲雄と歌仙は村人たちがいないことを確認しながら進む。

 


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歩きながら哲雄は

ここから先は村が半グレを潰してくれるだろうと話す。

歌仙はそんなにうまくいくのかと不安そう。

 

哲雄は今後の計画を話す。

零花と合流した後は高飛びして新しい土地で再スタートを切る。

 

歌仙がついてきてくれるか心配していた哲雄だったが

歌仙はかぶせ気味に勿論ついていくと答えた。

 

零花には大学中退してもらうことになるし

今までの友達とは会えない。

それに収入も激減する・・

と哲雄は説明する。

 

それでも歌仙の気持ちは揺るがない。

まずは零花と合流することが先決だと二人は前を向く。

 

自分たちの車を見つけて二人は愕然とする。

ぼこぼこにされてタイヤも取れかかっている。

ローンを終えたばかりなのにと歌仙はため息。

 

仕方がないので徒歩での移動になる。

 

突然哲雄の体に激痛が走って車に手をつく。

足の裏は血まみれだし

体中ハチに刺された。

足は筋肉痛・・・

 

歌仙は心配するが

哲雄は歌仙と零花がいるからまだ歩けると背筋を伸ばす。

 

歌仙は哲雄に肩を貸して歩き始める。

「哲雄さんが手を差し伸べてくれたから・・

私はまた自由になれた。

だから私は何度でも哲雄さんを支える。

それが家族ってことだから。

一緒に行きましょう。


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零花ちゃんの所に。」

 

 

郷一郎の屋敷にはまだ村人が大勢集まっている。

 

中の部屋には郷一郎の亡骸が横たわり。

胡蝶と天照そのそばに座っていて

歌仙の元から戻った二人の使者から報告を受けている。

 

胡蝶が零花はどうなったのかと聞くと二人は

「はいそれが・・」

と浮かない顔で口ごもる。

 

 

窪たち半グレはスマホのライトを照らしながら山道を急ぐ。

手下は既に一人だけ。

村人たちにやられてしまったのだ。

 

窪は詐欺組織を立ち上げたときのことを思い出す。

 

事務所で志野から詐欺組織の立ち上げと

そこでのリーダー兼教官を務めてくれないかと持ち掛けられた。

 

自分の専門は殺しで人を育てたことはないと断るが・・

ならず者の集団をまとめ上げることができるのは

中東で傭兵をやっていたお前しかいないと志野は頼み込む。

 

報酬は今までの何倍にもなるし

プロならスポンサーの意向には従ってくれと言われ・・

結局窪は志野に押し切られた。

 

窪は金が欲しくてこの仕事をしているわけではないのだが・・

 

ピュンッ

 

考え事をしていた窪の耳元を弾丸がかすめる。

慣れている窪は眉一つ動かさない。

 

銃を撃ってくることから追っ手は洋二の部下だと窪は推察。

となるとこのままでは全滅してしまう・・

 

 

 

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