–長期入院編 第10話(11巻収録・TRACK32)あらすじ
七村さん一家が廊下で話している。
西山さんのことを聞いて七村パパもショックを受けている。
「なんか・・・つらいな・・」
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子供が元気に生まれてくるのは当たり前な事じゃない・・・
ママ、ママとまとわりついて来る二人の子供にママは改めて
「アリサ、コウちゃん、ありがとう。」
二人はにっこり笑って
「どーいたしまして!」
またママに抱きつく二人。
—
サクラはいきつけのピアノバー、Barronに来ていた。
暗い顔をしているサクラに、マスターが何かあったのかと聞く。
サクラは西山さんの一件を話す。
「医師も人ですから、全ての命を幸せにできるはずはないんですけどね。」
マスターは、サクラは大人になってつまんないこと言うようになったな、という。
若い頃は
「すべての赤ちゃんとその母親を救うんです。」
と言っていた。
聞いている方が恥ずかしくなるようなキラキラした目で。
産科医のコトを何もわかっていなかったというサクラ。
マスター
「でも音楽には夢だの希望だのってのは大切だろ?
産科医は違うのか?」
自分の手をしばらく見ていたサクラ。
ぐっと手を握ると店のピアノを弾き始める。
アリサ・ロークに渡す曲が浮かんだ・・・のか?
—
とうとう七村さんが退院の日を迎えた。
明日で36週。
赤ちゃんも2500グラムを超えて、もういつ生まれても大きな心配はない。
しかし七村さんは生まれるまで入院していたいと言い出す。
吉野さんの出血も見たし、
西山さんのこともあったので、不安になってしまったのだ。
だがそれは難しい。
36週になるなる七村さんはもう治療の必要がない。
ということは病気ではない。
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つまり健康保険が適用されず、高額な入院費用がかかってくる。
仕方なく夫と一緒に退院の準備を進める七村さん。
すると七村さんがお腹を押さえ始めた。
陣痛が来た!
小松が診ると・・
お腹も張ってるしおしるし(出血)もあるからこのままお産になりそう。
分娩室へ移動。
もうこの部屋に戻て来ないとなると、七村さんの胸に色々な思いがこみ上げる。
—
テレビにアリサ・ロークが出ている。
新曲に関するインタビューを受けている。
曲名は「For tomorrow」。
日本のベイビーに頼んで書いてもらった。
ピアニストが弾く曲をバックに、
曲と一緒にベイビーが送って来たというメールをアリサ読む。
” もしもこの曲を聴いてくれた人の隣に小さな命があるなら
そのキセキをそっと抱きしめてほしいです。
もしも小さな命を失ってしまった人ならば
抱きしめたそのキセキの温かさを
ずっと覚えていてほしいです。
その小さな命の温もりが
明日に繋がると
僕は信じています。 ”
—
半年たって、西山さんから七村さんの元にプリンが届いた。
ラベルは ”AKARIのぷりん ”
七村さんが花と手紙を送ったお返しとして送られてきたもの。
手紙が添えられていて、
手紙と花をもらったお礼と、
アカリの思い出の前でまだ毎日泣いていると書いてある。
七村さんの赤ちゃんは家族みんなに囲まれて幸せそう・・
–長期入院編 おしまい
〇感想
西山さんはつらいだろうけど乗り越えて欲しい。
でないと次のお産に望めないのでは。
時間が必要でしょうけど・・・
七村さんのお産が何事もなく済んだのは救いでした。
ママ入院中は修羅場と化していた家の中が
キチンと片付いてみんなが幸せそうで、やっぱりママは偉大ですね。
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