心斎橋にあるホテルを出て一人先に寮へ向かった狩野だが、

電車賃もなくて自販機の下の小銭を拾っている。

 


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届きそうで届かない10円玉に手を伸ばしていると

横羽間戦最後のホームベースタッチを思い出す。

後数センチというところで大庭のミットに抑えられた。

同時に

一生懸命に生きていれば潔くなどいられない

と言ってくれた大庭の顔を思い出す。

 

ベースに指は届かなかったが10円玉には届いて無事ゲット!

集めた金を数えてみると235円。

それをもって駅へ向かう。

 

駅員に心斎橋から喜志駅までの料金を聞くと640円。

全然足りない。

 

すると駅員が狩野に気づいた。

昨日は残念だったなと言葉をかける。

 

235円では天王子までしかいけないと言うので狩野はその分の切符を購入。

 

駅員はけげんな顔をしてバスで帰るんじゃないのかと聞く。

 

狩野がおっちゃんも一人になりたいときあるでしょと言うと

駅員はあるあると返す。

そして、一人になりたいときは逆に誰かにかまって欲しい時が多いと含蓄に富む一言。

 

駅員は心配して甲子園祝いに貴志まで出してあげようかというが・・

狩野は黙って天王寺までの切符を受け取り改札を通る。

 

狩野は天宝に

部員たちはあんたじゃなく丸井さんに主将をやって欲しいと思っている

と言われたことを思い出して再び怒りがこみ上げてくる。

 

 

その頃、甲子園では

横羽間 VS 琉球天宝の決勝戦が行われていた。


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7回を終わって24-0

あまりに一方的な試合だ。

 

4番海部が2打席連続でスタンドに叩き込んだ。

個人新記録の大会7本目。

これで横羽間25点目!

 

チームとしては決勝戦最多安打最多得点を更新。

記録ずくめだ。

 

DLメンバーはスタンドで観戦中。

マリオ
「ジャンジャンバリバリ打ちやがって!

パチンコちゃうぞお前らボケェ!」

 

ルイージがここまでを振り返る。

大庭2本 北条2本 上杉1本 海部2本

計7本。

決勝での甲子園記録にただ驚く。

 

中軸だけではない。

志木が5打数5安打3打点2盗塁と大暴れ。

他の野手たちもしっかり結果を残した。

 

さらにピッチャー梶原は7回までノーヒット。

とんでもないことをやってのけても味方の攻撃中本人はベンチで紅茶を飲んでいる。

 

新キャプテン丸井はこんなチームと互角に渡り合ったDLが誇らしいと言って涙を流す。

 

ルイージは丸井に

横羽間の野球は新チームに生かせそうかと聞く。

 

丸井は自分自身ベンチにいなかったので生の空気感がわからないのが悔しいと言う。

決勝戦は狩野と観るつもりだったが先に帰られてしまった・・

 

ルイージは狩野のことはほっとけばいいと言って笑う。

 

丸井は

横羽間の強さとは何か

と、ストレートな質問をルイージにぶつける。

 

ルイージは

遊びがそのベースにあると即答。

それは満大附属の針生も同じ。

 

 

 

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