前回のあらすじ
かつてない規模の太陽フレアが発生。
バトラーは月面クルーの生命維持を最優先し、CES-66ミッションはここで中断。
クルーの緊急帰還を提案する。
それに対し
ハガードが出した結論は・・・
シャロン天文台は完成間近。
できれば帰還準備と同時進行で建設作業を進める。
最優先すべきはクルーの命。
だが、彼らの思いを考えれば、サイエンスを止めてはいけない。
「帰還を見据えた上で、天文台の完成を目指す。」
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—
そんな事態になっているとは知らず、
ムッタは両親とテレビ電話中。
両親ともに今、デメネコというキャラクターにハマっている様子。
デメネコの動画をムッタに見せながら、頭にはデメネコのお面を乗せている。
そして話題は夕食のメニュー。
今日は小籠包うどんだったらしい。
電話を終えたムッタ。
地球から月面にいる息子と話をするという人類としても貴重な体験。
なのに話した内容はデメネコと小籠包うどん。
テクノロジーの無駄遣いに愕然とする。
—
外で作業しているベティとカルロ。
スパコンを格納する竪穴にかぶせるスライドカバーのレール設置作業。
見たところ幅4~5メートルくらいある穴を軽々と飛び越えながら作業をするベティ。
バイオスーツの可動性能を検証ているのだ。
それを見たカルロ
「月でのオリンピック開催も近いね。」
—
ビートル内にいるエディの元にビンスから通信が入る。
会議の結果を伝える。
クルーへどう伝えるかに関してはエディに任せられた。
—
ベティとカルロ。
レールの設置が終わり、スライドカバーを乗せる。
手動で動かすと、とても滑らか。
カルロ曰く
「吸い込まれるほどの滑らかさをたたえた動きは
まるでやわらかなシルクを撫でた優しさのようなしなやかさ。」
ブギー
「ワケ分カリマセン。」
今日の任務終了で基地に戻る。
—
基地に戻ってベティが家族とテレビ電話。
久しぶりに息子、クリスとの会話を楽しむベティだが・・
クリスはアニメ”タワシボビー”が始まるからと席を立ってしまった。
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タワシボビーに負けた・・
ベティは切ない気持ちでいっぱいになって電話を終えた。
電話のことをエディに話すと、
「ウチのトミーも全く同じだったよ。
これは実証済み。」
ムッタ
(どこも同じようなもんだな。)
ここでエディから夕食についての提案。
今日のディナーはスペシャルボックスから選ぼう。
残しとくのはもったいない。
—
肉団子に小籠包、イタリアンと、パーティーメニューがテーブルに並んだ。
久しぶりのご馳走にみな喜んで食べ始める。
ムッタはついうっかり小籠包をガブリといってしまった。
当然やけどをしてしまった。
わかってたのに・・
ここでエディから重要なお話。
「帰る日が決まった。
5日後だ。」
次のチームもまだ来ていないのに。
皆驚くが、それほどでもない。
理由と今後の方針をエディが話す。
・太陽活動が前例のないほど活発化している。
・フレアの影響をもろに受ける時期が来る前にミッションを終わらせて帰還しなくてはならない。
・明日からは帰還の準備と天文台作業を同時に進める。
話を聞いたクルーたちは意外と落ち着いている。
ここまでいろいろあって、心の準備は出来ていたというムッタ。
どちらかというとさっきの小籠包の方がビクッとした。
エディが続ける。
天文台を終わらせられるかどうか、相当ハードな5日間になる。
しかし、このチームなら大丈夫。
そう再確認した。
地上の家族には不安要素は伝えない。
普段通り好きなアニメでも見ながら、平和に待っていてもらう。
「我々が地球に帰った時飛び込む場所は
そんな平和の中がいい。
これは実証済みだ。」
——305話ここまで。
宇宙兄弟 306話に続く
〇感想
作業の全体像も、進捗状況も今ひとつわかっていないので、どれくらいハードになるのかはちょっとわかりませんが・・
トラブル発生で危険な状況にならないことを祈るばかりです・・
スポンジボブならぬタワシボビーには笑いました。
アメリカにもタワシあるのかな。
英訳ソフトでタワシを調べたらscourerだったので
スカウラーボビー?
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