人一倍天照を信奉していた栗山は天照を救うためならと、天照の制止を無視してナイフで首をついた。

他の信者たちも1人、二人と続いて・・

 


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その様子を梨田愁子は震えながら見ている。

零花の付き人を務めた若い信者だ。

信者としては二世世代の彼女は生まれた時から信じることと祈ることは義務で

自ら入信した親世代とは覚悟が違う。

 

隣の中年女性がナイフで首をついて絶命しいよいよ自分の番。

後に続かなければ皆からどう思われるかわからない。

迷っていると他の中年女性がナイフを拾って自分の首を刺した。

 

これで20人。

条件を満たしたので

「さぁ天照様を放して!」

と信者の一人が叫ぶ。

 

窪がニヤリと笑い

「放してやるよ」

と天照を中庭に蹴り落とすと首の後ろ側にはナイフが突き刺さっていてすでに絶命していた。

 

女性信者たちは泣き叫び

男たちは鉈をもって窪に襲い掛かる。

 

女性信者たちは今日が経典の教えにある

世の終末


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だと口々に言い、逃げることなく祈り始めた。

教義にすがり、死ぬことを受け入れたのだった。

 

窪は男性信者を倒して奪った鉈を使って女性信者たちの命を次々に奪っていく・・

 

その様子を胡蝶は奥の部屋から覗き見ている。

恐怖で腰が抜けて立てない胡蝶は屋敷の中を四つん這いで逃げながら夫の与丞を探す。

 

梨田も皆と一緒に祈っている。

いや、祈っているふりをしている。

本当は逃げたいのだが逃げる姿を皆に見られるのが怖いだけ。

 

窪は上がらない手でへとへとになりながら女性信者たちの命を奪っていく。

カウントが158となったところで残すは梨田と一人の中年女性のみ。

 

中年女性は梨田の手を取り天にはご両親もいるから大丈夫と声をかける。

梨田が涙を流しながら礼を言ったところで窪が中年女性に鉈を振り下ろし

159

 

窪は梨田に

「お前も逃げないのか?」

と声をかける。

 

梨田が頷くと窪は

「人間って色々だよなァ」

と呟き梨田の命を奪った。

 

 

 

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