準決勝第二試合

DL対火田野高校の試合は5回裏火田野の攻撃。

スコアは4-1でDLがリードしている。

 

ツーアウト3塁でバッターは4番。

高めをひっかけてサードゴロ。

南が猛然と突っ込む!

普通にさばけばファーストでアウトは取れそう。

 

しかし!

捕球直前でイレギュラーした球は南の鼻を直撃!

後方に転倒しそうになるが目を見開いてこらえる!

 

空中でボールをつかんだ南はファーストへ送球!

ボールは少しそれてしかも低い!

 

ショートバウンドになった難しい球を藁が華麗にさばいてアウト!

南は鼻血を飛ばしながらガッツポーズ!

藁がつかんだボールにはその血がついていた。

 

チェンジになりベンチに戻る途中、飛田が藁にナイスプレーと声をかける。

サードは死守するという南の言葉を藁に伝える。

 

藁は特に守備位置にはこだわりはないと言う。

ただ、重ね着が嫌と言う理由で捕手だけはNG。

 

南のことをもっと煽りましょうかと言う藁に飛田はも十分だと言い、礼を言う。

 

7回表DLの攻撃。

7-1とリードを広げている。

 

ツーアウトで南が2塁、バッターは藁。

藁がセンター方向にヒット。

 

南は3塁を回って猛然とホームを狙う!

いい球が返ってきた。

際どいタイミングに南は大きく回り込み海老ぞりしながらヘッドスライディング!

 

セーフになったが顔面を地面に強打してしまった。

ベンチ戻ってきた南に狩野は素晴らしきシャチホコと茶化したような賛辞を贈る。

 

丸井が涙ぐみながら監督に話しかける。

この熱く、二度と戻らない時間が心底いとおしいと言う。

この時間の愛おしさに皆はもっと早く気づいていたのだろうとベンチを見渡す。

 

〇感想

 

いやもう、なんたって藁が頼もしい。

どんな時でも力むことがない。

南の泥臭いプレーを軽やかに演出している感じが心地いい。

決勝の快苑戦でも南とともに大事な局面で存在感を示してくれそうです。

 

快苑戦、どうなるでしょうね~

狩野や檜はもはや甲子園に興味はないと明言しているし

どちらが勝つか全く分かりません。

ただ、両チームとも野球を心から楽しむ試合になるでしょう。

試合前に鬼頭兄弟は再び対面するのでしょうか。