話をしているうちに志野はようやく銃に弾を込め終わった。
志野は哲雄との距離を少しずつ詰める。
しかし・・
志野は足が上手く動かなくなってきたことに気づく。
そういえば弾を込めるときも指が動きづらかった。
哲雄が放った空気銃の弾に毒が塗られていたことにようやく気付いたが
志野は地面にうつぶせに倒れこみ嘔吐し意識が少しずつ遠ざかっていく・・
その様子を見ていた哲雄。
志野に小石をぶつけて完全に動かなくなったことを確認してから
とどめを刺すべく大き目の石を持って近づく。
志野の頭めがけて哲雄が石を投げおろそうとした瞬間!
志野が銃を構えて起き上がった。
毒がきいたふりをしていたのだ!
哲雄は心臓付近を撃たれ、最後の力を振り絞って志野から遠ざかる。
最早自分の命もこれまでかと覚悟を決める。
意識を失う直前、哲雄は零花と過ごした日々を思い出す。
補助輪なしの自転車を買ってあげると
お父さんと一緒にサイクリングするんだと言って幼い零花は頑張って練習した。
運動神経がいいのですぐに乗れるようになり
1年もすると哲雄が追いつけないくらいスピードを出せるようになった。
楽しい思い出だ・・
その零花は恭一と共に銃声のする方向へ急いでいた。
〇感想
哲雄ともあろうものが最後の詰めが甘すぎました。
石を持って振りかぶるなんて一番無防備な体勢じゃないか!
しかし零花はすぐそこまで来ている。
哲雄が次に目を覚ますのは病院のベッドの上でしょうか。
長かった志野との戦いもようやく終わりました。
村での激闘の後は哲雄は罪に問われることはありませんでしたが
今回はそうはいきません。
そもそも哲雄の生死がわかりませんが・・
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