前回のあらすじ

 

大阪に帰った丸井は野球部全員を研志堂に集めて今後の方針を話す。

この春で夏の大阪大会ベンチ入りメンバー20人を絞る。

丸井は甲子園を目指す事より野球を楽しむ事の方が重要だと話す。

 

ジョージと寿はシンプルに甲子園を目標にするべきだと主張。

 

狩野は甲子園を経験した自分たちの考え方を1年に押し付けても意味不明なのは当然だから

あるがままの言葉で伝えるべきだと言う。

「夏の目的地は問答無用の甲子園!」

 

ジャスティス監督は丸井に

野球に夢中になりすぎて周りが見えなくなっていると感じた時にブレーキをかけてやるのは自分の仕事だと話す。

 

346話あらすじ

 

練習後ボール磨きをしている天宝に丸井が

三年生の遠征は九州と広島で4戦4勝だったと話しかける。

 

特に飛田が1番打者としてチームを引っ張るほどの活躍を見せていると聞いて天宝は驚く。

同じ外野の寿の存在も刺激になっているのかと天宝。

 

明日は4回戦が終わった春大会組と紅白戦の予定。

 

そこに花本を探して狩野が来た。

門松と一緒に鬼頭に会いに行ったと丸井から聞いてムッとする。

自分はダメで門松ならいいのか・・

※門松は毛利脱走の件で鬼頭とひと悶着あった

 

鬼頭は今京都・八幡市にある花屋で働いている。

花本と門松が仕事中の鬼頭を訪ねる。

 

2人を見て鬼頭は細い目を丸くして驚くが、すぐに何しに来たのかと冷たい態度。

 

花本は嫌な思い出を掘り返しに来たわけではないから話を聞いてほしいと切り出す。

確かに鬼頭の事件はDLをめちゃくちゃにしたけど

謎の規則や厳しすぎる上下関係などが続けばいつかは崩壊するはずだった。

 

その歪みを鬼頭一人に背負わせたことを花本は謝る。

 

しかし鬼頭は甲子園でベスト4に入ったから心に余裕ができてそう思えるだけだと返す。

2人に謝るつもりはないし親への復讐も済んで今は自由に暮らしているからすぐに帰ってくれという。

 

門松は鬼頭をクズの権化だとののしる。

 

鬼頭は毛利を欺いたことに関して門松に謝る。

 

門松は鬼頭のことをよく知らないので何の感情もないと言う。

だから会ってしっかり嫌いになりに来たと。

 

しかし甲子園ベスト4という成績をしっかり知っていた鬼頭のことは嫌いになれないと門松は話す。

 

鬼頭は弟が野球で高校に進学したと話す。

どこかで会っても弟に矛先を向けないで欲しいと2人に頼む。

 

そんな鬼頭に門松は気が向いたら一緒にTPS(ゲーム)をやろうと誘う。

 

花本は狩野から預かった手紙を鬼頭に渡し、2人は帰って行った。

狩野の手紙にはいつか一緒にキャッチボールをしようと書いてあった。

 

〇感想

 

鬼頭、意外と元気でした。

人生をやり直す仕事に花屋を選んだところに本来の性格が現れているのかなと思いました。

それに表面的に取り繕って謝らなかったところもかえって誠実さが出ていました。

門松もそう感じたようでした。

心にとてつもなく大きな傷を抱えた鬼頭ですが

人間的に大きくゆがんでいなかったところは花本も門松も安心したのではないでしょうか。