前回のあらすじ

 

3年生は九州まで遠征して佐賀の強豪嵯峨学園と熊本の熊光と練習試合を行った。

両校ともピッチャーが良かったがボブと阿比留も好投し何とか勝ち切った。

打線がいまいち繋がらなかったが一点にこだわるというチームの課題が浸透してきていることが目に見えてきたことは良かった。

ただ、今春大会組と遠征組に分かれてしまっているのでチームの方向性があいまいになることを丸井は懸念している。

 

花本は大阪に帰ったら鬼頭に謝りに行くつもりだと狩野に話す。

 

345話あらすじ

 

大阪に帰った丸井は野球部全員を研志堂に集めて今後の方針を話す。

まず、夏までの公式戦は

春季大阪大会・近畿大会

夏季大阪大会・夏季甲子園大会

の4つ。

この春で夏の大阪大会ベンチ入りメンバー20人を選ぶ。

 

ジョージから最終目標は甲子園なのかと質問が出る。

 

丸井は野球を楽しむことも重要なので

試合の積み重ねの先に甲子園があるという考え方でいくと答える。

先の人生の方が長いので甲子園はあくまで通過点。

 

ジョージは胡散臭い言い方はやめてシンプルに甲子園優勝を目標に掲げるべきと主張する。

寿もジョージに同意する。

 

3年の考え方と1年の考え方に大きな溝がある。

このままだとバラバラになってしまう。

 

狩野は甲子園を経験した自分たちの考え方を1年に押し付けても意味不明なのは当然だから

あるがままの言葉で伝えるべきだと言う。

「夏の目的地は問答無用の甲子園!」

 

狩野の言葉に火茶栗と寿の目が輝いた。

ジョージは変わらず無表情なので納得したかはわからない。

 

解散後、丸井は監督を訪ねて相談する。

丸井は以前監督が

豊かな人生を送るために積極的に寄り道をしろ

と言った意味を聞く。

 

監督は野球以外の趣味や興味が将来本業になるケースは珍しくないという意味だったと話す。

野球に未来の可能性を潰させたくないと。

若い時の成功体験は人生において強みになるが

夢中になりすぎて周りが見えなくなっていると感じた時はブレーキをかけてやるのが自分の仕事だという。

 

大人たちが訳知り顔で言う正論はよく吟味すれば間違いも多いから疑問を持って聞くようにと監督は丸井に助言する。

 

〇感想

 

ジャスティス監督、いい先生だな・・

こういう人はなかなかいない。

人の言葉は疑って聞けという助言も大事だと思う。

真摯に先生の言葉に耳を傾ける丸井も偉い!

 

「人の言葉には必ず半分の嘘がある。

他人を思い通りに動かすための。」

この言葉をどこかで聞いたことがあります。

極論だけどそういう面もあるかと思ったのを思い出しました。

 

次回、待望の鬼頭登場のようです。