午前2時、ジョージをおぶった狩野が研志堂に到着。

研志堂では監督をはじめ3年生たちが集まって喫煙問題を話し合っているところだった。

 

監督はお前たちの問題だからお前たちで考えて答えを出せと言って出て行った。

 

問題は2択。

高野連に届け出るか、もみ消すか。

 

檜は2人をやめさせてやめた部員が吸い殻を寮に放置したことにすればいいと言う。

 

花本はそれは乱暴すぎると言うが、結局2択であることには変わりない。

 

不二井は3択目として、”2人も残して何もなかったことにする”を提案するが

万が一バレたら学校の存続も危うくする問題に発展しかねない。

 

南に何故タバコを吸ったのかと聞かれてジョージが答える。

タバコは入寮初日に持ち込み、精神的に落ち込んだ時に吸ってて

タバコが無くなったらDLをやめるつもりだったという。

阿比留や狩野の愛情は深く感じたし

DLに迷惑をかけたくて吸っていたわけではないので

出直せるチャンスが欲しいと頭を下げる。

 

阿比留は人は誰でも魔が差す時があると話す。

 

狩野も阿比留と同意見でジョージが寂しそうに見えたから手を差し伸べたのだと言う。

狩野は大まじめにジョージを許し、受け入れて前に進もうと主張する。

 

丸井が規則とはそんなに簡単に破っていい物ではないと反論。

 

しかし狩野は罪に対して罰が重すぎると頑なだ。

 

檜は規則を破ったら罰を受けるのは当たり前だと返す。

 

狩野は規則を盾にして考えることをやめてはダメだと言い、

自分たちもそんなにきれいな存在ではないだろうと皆を見る。

 

〇感想

 

狩野の言っていることは明らかに屁理屈だけど深い愛を感じます。

自分も犠牲にする覚悟のある愛。

しかしその愛は他の部員たちも巻き込んでしまう。

部のリーダーの一人としては正しい判断ではないように思います。

確かに規則を盾にして考えることをやめるなという主張は正しいことのように聞こえますが

それを言い出したら秩序が保てなくなるのもまた事実。

難しいのはここで無理にジョージと阿比留をやめさせる決断をすると狩野までやめてしまいそうなこと。

そうなると今年の甲子園はほぼ絶望的となるでしょう。

この漫画自体成立しなくなるし。

この喫煙問題がどのような決着を迎えるのか、予測不能です。