喫煙問題の続き。

議論が過熱してきたので飛田が遮り、ひとまず問題を整理する。

 

今回の話は野球部として考えるか人として考えるかで答えは変わってくる。

狩野の主張は教訓としてとらえて前進しようというもの。

檜は当事者のみ処分しようとするもの。

 

ここで狩野が小学生の時の体験を話す。

みかん18房を3人で均等に分けろという算数の問題に対し

狩野は3人それぞれのみかんの好き度によって分け方は変わってくると答えた。

たとえば自分はみかんが好きではないから好きな人に全部あげる。

 

先生の採点はもちろん不正解だったが、人としては間違ってはいないと言ってくれた。

狩野は人として認められた気がしてとてもうれしかったと話す。

 

今回の件もそう。

何も知らない大人にそのまま報告して処罰を受けるのは規則として正しいが

ジョージの悩みも阿比留の優しさも全て無視していいのか。

2人は十分反省した。

これからのジョージを見守ることが仲間として出来ることなのではないかと説く。

 

狩野の考えに他の部員たちも賛成する。

 

しかし檜は怒った。

狩野の話に流されるだけで自分の考えを持てと。

特にさっきまで規則を守ることの重要性を主張していたにもかかわらず180度意見を変えた丸井に対しては卑怯だと非難する。

自分の考えを貫けないなら主将でいる資格はないと言って睨みつける。

 

檜はもう降りると言って研志堂を出て行った。

 

〇感想

 

狩野の気持ちはわかるけど世の中そんなに甘くないでしょう。

報告せずにもみ消すのは絶対にいけません。

ジョージがタバコ吸っているところを他の生徒なり一般の人なりが撮影している可能性もそこそこあると思いますし。

後から喫煙問題を部全体でもみ消したことが明らかになれば鬼頭の時以上の大問題になります。

ジャスティス監督も教師をやめなくてはならなくなるかも。

ここは何とか2人(ジョージと阿比留)の処分で済む方向を探るべきだと思いますし結局はそうなる気がします。