台風で決勝が一日延びた。

飛田と花本が室内でバッティング練習中。

 

飛田が調子よさそうだが

練習で調子よすぎると試合でダメなことも多いので逆に不安だと言う。

 

練習を終えて花本がため息を一つ。

この生活の終わりが近づいているせいだろうか。

 

ブルペンでは檜が寿を立たせて投球練習。

速球がひざ元に来ると寿は思わず腰を引いてしまう。

高校生の投げる球とは思えない!

 

受けていた狩野がまあまあだと言うので寿も強がって

「まあまあですね。」

 

明日は不二井が中継ぎとして投げる予定なので檜がマウンドに上がる頃には大量得点されている可能性がある。

しかし檜は全然気にしていないようだ。

 

この後檜はプールで泳いでストレッチをする流れ。

一緒にどうだと誘われたが狩野は断る。

共に過ごす時間が少ないのはわかるが、思い出は少し後悔があった方がいいと言う。

 

研志堂で雨を見ながら話しているのは阿比留とジョージ。

監督のお父さんが作ったスイカを阿比留はうまそうに食べているが

ジョージはスイカが嫌いだと言って手を出さない。

 

阿比留はジョージの心の闇問題が常に気にかかっている。

引退が近づいている現在、その心配が大きくなっている。

 

ジョージは絶望がやってくる頻度が下がっていると話す。

準決勝の試合中、南の件で飛田から礼を言われたときも今までにない感情の揺れがあったと言う。

 

阿比留はいい兆しではあるが、感情が動きすぎるのはかえって毒だと言う。

 

先輩と二人でいるのが気まずいのかジョージはすぐに帰ろうとするが

阿比留は温かい時間を過ごすことに慣れろと言って引き留める。

 

再び腰を下ろしたジョージは先発予定の阿比留に1球目は何を投げるつもりなのか聞く。

 

阿比留はマウンドに上がった時に決めるのだと答える。

 

阿比留がタバコが吸いたいと呟くが

ジョージは今寂しくないので大丈夫と返す。

 

〇感想

 

決勝戦楽しみ!

台風一過で天気は良さそうだし。

 

不二井先発かと思っていましたが

相手チームに与える衝撃は中継ぎの方が大きいかもしれません。

ピンチの場面で不二井のふんわりストレートが炸裂すると

阿比留の後だけにタイミングが全く合わないでしょう。

2~3イニングなら意外とイケるかも。

持ち球が少ない不二井を丸井がどうリードするのかも見ものです。

 

阿比留とジョージの間に強い絆が生まれています。

阿比留は先輩と言うよりもはや兄のような・・

 

阿比留のスイカの種飛ばしが見事で驚きました。