大阪大会決勝 DL 対 花忠社

4回裏花忠社の攻撃

ここまでスコアは2-0

 

DLに追加点を入れられて花忠社ベンチはお通夜のような雰囲気。

見かねた砂金が皆を集めて話をする。

自分の秘密を共有してやるという。

 

部員たちはどうせしょうもないことだろうと色々と予想するが

全然違うらしい。

 

ただ鬼頭だけは思い当たる節があるようで砂金は確実にそれだという。

 

以前砂金は強い奴と戦いたいから花忠社に来たと言ったが

実はDLの寮生活と黒いうわさにビビったからだったと打ち明ける。

 

これに雨谷がダサいと一言。

 

砂金は構わず続ける。

DLで野球がしたかったという気持ちは

選抜優勝を果たした今でもくすぶり続けている。

 

しかし花忠社に来たことは心底良かったと思ってもいる。

矛盾しているがこれもまた本音。

いい仲間に恵まれたことには感謝している。

が、DLへの思いはまた別なのだ。

恐らく今日勝ったとてそれは消えない。

DLの選手たちはこの2年半で勝ち負け以上の財産を手に入れたから。

 

後悔を消す方法があるとしたら・・

それは5年10年かかっても過去や現在を自分の生き方で正解にしていくしかない。

その1歩としてこの決勝戦で勝つ。

 

まず狩野を引きずり出すために砂金は先頭の鬼頭に出塁を命ずる。

 

バッターボックスに立った鬼頭は

狩野を引っ張り出すためにまずあなたを殺すと丸井に話しかける。

 

鬼頭は配球を読み、見事レフト線ギリギリにヒット!

長打コース!

 

鬼頭は二塁に滑り込み仁王立ち。

 

狩野と檜の表情が戦闘モードに。

花忠社の雰囲気が変わったことに気づいたのだ。

 

〇感想

 

鬼頭が無表情で丸井さんを殺すと言ったシーンは異様な迫力がありました。

最高に集中力と気合が高まっている表情。

鬼頭だけでなく雨谷たちの顔つきも同様。

話しでチームの雰囲気を一変させた砂金のキャプテンシーは見事でした。

 

花忠社メンバーの顔つきが変わったことは阿比留も気づいたはず。

ここからギアを上げてくるに違いありません。

その阿比留を打ち崩すのは花忠社の打線とて容易ではないはず。

果たしてどんな戦いになるのか。