前回のあらすじ

 

9回裏

DL 13-12 和歌山理辨

理辨の攻撃。

DLにとっては不運なヒットで1アウト2,3塁。

檜は6番熊谷兄を三振に切って取る。

7番岩村を抑えれば優勝して選抜出場確定。

岩村はフルスウィングして檜の内角直球をバットの根元に当てる。

打球は秋の空にふらふらと力なく上がった。

 

329話あらすじ

 

上がった打球はショート後方へ。

セカンド都築とショート花本、レフト門松がお互いをチラッと見ながら落下地点へ走る。

 

狩野はショートが捕るように指示を出す。

 

花本はグラブを目いっぱい差し出して落下地点へジャンプ!

際どい!

 

両チーム選手たち、スタンドの観客全員が固唾をのんで見守る。

 

ボールは花本のグローブの先端に引っかかった!

かに見えたが無情にもグラウンドに落ちて弾んだ。

理辨に2点入ってゲームセット・・

 

DLベンチでは丸井と狩野が反省点や今後の課題を簡単に話す。

今長々と話しても皆の頭には入って行かないと思ったからだ。

 

皆がバスに向かう中、狩野は一人抜け出してサクラに会うためスタンドに向かう。

しかしそこにはサクラの姿はなく狩野の姿を見つけた寿が駆け寄ってきた。

 

寿はサクラから預かったメモを狩野に渡す。

それには自分に会いたいなら会いに来いと書いてあった。

 

立ち去る狩野に向かって寿は先日の非礼を詫びる。

 

狩野はそんなことはいいから入部したらガンガンかき回せと言う。

そして

お前たちがDLに来てよかったと思えるようにもっともっと強くなると悔し涙をこらえながら話すのだった。

 

〇感想

 

負けちゃったか・・

勝つと思ったんだけど。

岩本のフライが絶妙なところに行きました。

3人がお互いをチラッと見たことで花本のジャンプが一瞬遅れたことが命取りとなりました。

まだ選抜出場の可能性が完全に消えたわけではないけど。

選手たちは皆相当悔しかったんだろうな・・

狩野が寿に見せた涙は胸が熱くなりました。