ヲハが警察病院で目を覚ます。

志野に内通していた刑事が外国へ逃れた話を耳にする。

 

隣で寝ている明砂に手を伸ばすが手錠がかけられていて届かない。

すぐにまた眠りにつく・・

 

事件から3年。

哲雄の裁判が始まった。

哲雄の犯した罪を許せるか、傍聴希望の人たちにアンケートをとるが

気持ちはわかるが警察を呼ぶべきだったとする意見もある。

しかし警察は事件が起こらないと動いてくれないという現実もあった。

 

犯人を個人で殺害してしまっては世の中の秩序が乱れるという意見が多いようだ。

 

それをテレビで聞いている恭一は奇麗ごとだが世の中は奇麗事で回すしかないと考えている。

自分も反社絡みで父を亡くしたが

別の組織の仲間になったことで重い報い(親友の死)を受けた。

 

哲雄はすべてを覚悟のうえでの行動だっただろうと考える恭一。

それならばどんな判決も受け入れるはず。

 

小沢は収監されたが、

歌仙は証拠不十分で不起訴となった。

 

明は元気いっぱいで小学校へ通っている。

 

一人で明を育てる毎日に寂しさはあるが哲雄と築いてきたものとのつながりを思えば家族は確かに今もだあるのだとも感じられる。

 

零花は事件後すぐに警察をやめた模様。

今後は犯罪者と向き合う仕事をしようと、今は司法試験合格を目指して勉強中だ。

 

家族や大切な人が危険な目にあっていたらどうするか・・

再びアンケートが取られた。

 

土下座して許してもらうという人、

相手を殺すという人、

警察を呼ぶ人、意見は様々。

 

裁判中の哲雄は起訴状の内容にずっと頷いていた・・

 

16年後。

明は苗場姓でサラリーマンをしている。

仕事のモットーは目立たぬように。

営業成績は常に中ぐらいになるよう調整している。

 

基本仕事ができるので後輩に頼られる。

資料作りなどいつも手伝ってあげる美人の後輩がいる。

 

その後輩にある日告白されそうになる。

後で知られると面倒なので先に鳥栖哲雄の息子だと伝える。

 

するとその子はそんなことどうでもいいと答える。

20年近くも昔の事件だし、親子とはいえ他人だからと。

 

意外な反応だった。

 

その子は父親のことをどう思っているのかと詰め寄る。

 

明は誰が敵になろうとも大好きな気持ちは揺らがないと言って涙を流すのだった。

 

〇感想

 

哲雄の詳しい罪状は明らかになりませんでした。

16年後は哲雄も70歳。

まだ刑務所でしょうか。

 

歌仙さんが捕まらなかったのはせめてもの救いでした。

そうでなければ零花が育てることになり

司法試験の勉強どころではなかったでしょうから。

 

最後、明が幸せになりそうな感じで終わったのは良かった。

 

16年後の続編を期待してしまいます。

今度は弁護士になった零花が家族を守るために悪と戦う!

明と明の奥さんも加わって。

村の生き残りがどう関わってくるのかも見ものとなりそう。