大阪大会決勝 DL 対 花忠社
現在のスコアは2-5
7回裏花忠社の攻撃。
この回からマウンドに上がる不二井が丸井と打ち合わせ中。
不二井の持ち球は120キロのストレートとカーブとチェンジアップ。
長打を避けるために低め中心の配球になる。
外角直球は打たれるのでぶつけるくらいのつもりで内角を攻めてファールを打たせ、
チェンジアップでゴロアウトを狙う。
大舞台で投げられることにワクワクしているという不二井。
丸井に最後まで付き合ってくれとお願いする。
なかなか気合の入ったいい表情をしている。
ベンチでは寿がふくれっ面をしている。
天宝がどうしたと声をかけると、最後まで出たかったのだという。
まだ出場していない天宝は出られただけいいじゃないかと返す。
この回の先頭バッターは3番雨谷。
右打席に入る。
ピッチャーが不二井なのを見てこの試合はエキシビションなのかと丸井に言う。
今年一番の真剣勝負だと返す丸井。
1球目
丸井のサインは内角直球。
不二井が頷いて
投げた!
すこし甘く入った!
雨谷は逃さずにフルスウィング!
大きい!
レフト線ギリギリホームランかと思われたが切れてくれた。
ファール。
不二井はマウンド上で練習の成果を出せと大きな声で自分を鼓舞する。
その様子を見た狩野は楽しそうに笑う。
2球目
丸井の要求は内角低めにカーブ
不二井投げた
今回は狙い通り!
雨谷にゴロを打たせるも内野を抜けてヒットとなった。
狙い通りに投げられたから大成功だったと不二井は再び大声で独り言・・
狩野は変わらず楽しそうに見ている。
〇感想
先頭打者を出してしまいました。
次は強打者砂金です。
とても打ち取れるとは思えないけど大丈夫かな。
でもまあ、望みがあるとすればプロの強打者でも甘い球を打ち損じることはままあるということ。
捉えてもライナー性の当たりで内野に取られることも。
そんな希望的観測はあえなく打ち砕かれることがほとんどなので
やっぱりホームラン打たれてしまうのか・・
狩野がニヤリとしているということはイケそうな感じが不二井にあるのかも。
砂金とは長い付き合いだから何か弱点を知っていて不二井か丸井に授けているとか?
まだ投げていないチェンジアップに秘密があるのでしょうか。
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