紅白戦が終わって狩野の提案でゲスト組全員寮に泊まっていくことに。

監督がビンゴ大会の商品を用意すると言ってくれて、夜の宴に向けてみんな盛り上がる。

 

そんな中鬼頭が一生のお願いがあると言う。

そのお願いとはキャッチボール。

狩野にキャッチボールをしてくれと頼むと、鬼頭を中心に皆ですることになった。

 

時間を戻したいなら反時計回り

時間を進めたいなら時計回りで行こうと狩野に言われ

鬼頭は時計回りにボールを回し始める。

 

阿比留の提案でしりとりをしながらする。

注目の1投目、鬼頭の言葉は千鈞の重み。

ボールを受けた狩野は味噌糞一緒。

鬼頭 諸行無常

花本 雲古

鬼頭 後車の戒め

そんな感じでみんなとボールを回していく。

しりとりの中に少しメッセージを込める者もいれば

ふざける者もいる。

 

阿比留や檜の強い球もしっかりキャッチする鬼頭。

手土産に鉄線を持ってきたと言う。

紫色のきれいな花を咲かせるが、冬になると錆びた鉄線のようになる。

そして春には燃えるように芽吹いて開花する。

鬼頭はDL学園のようだと言う。

 

そんな様子をベンチから見ている砂金達はややしんみりした表情。

針生は青臭くていいと言う。

 

スタンドから見ていたさくらが立ち上がった。

軽トラで通りかかった監督が帰るなら送って行こうかと声をかける。

さくらはゆっくり歩きたいと言って駅へ向かう。

 

〇感想

 

止まっていた鬼頭の時計が進み始めた。

そんなキャッチボールになりました。

しりとりをしながらという阿比留の提案が良かった。

千鈞の重み(とても価値が高いこと)

後車の戒(前車の転倒を教訓に、後の車が同じ失敗をしないように戒めること)

随喜の涙(心からありがたく思う気持ちから流す涙)

豚を盗んで骨を施す(悪事の償いに小さな善行をする)

など聞いたこともないことわざを鬼頭が次々に繰り出しました。

鬼頭の知性が際立ったキャッチボールでもありました。

ここから勉強して出世することもありそうです。