消えたいのか残りたいのかという阿比留の問いに対し

残りたいけど消えてしまいたいと答えたジョージ。

 

阿比留はジョージにもう一本もらい、ジョージにも吸うように勧める。

 

人と距離をとるようになったのはいつからだと聞かれてジョージは語り始める。

 

子供の頃から誰にも理解してもらえずコミュニケーションを放棄するようになったと言う。

 

去年夏、先輩の彼女を寝取ってボコボコにされ入院した。

病院のテレビで見たDL対横羽間戦でボディーペイントの狩野、モヒカンの檜、登板初球大暴投の阿比留を見て

ここなら変われるかもしれないと思ったと言う。

しかし結果は同じだった。

いや、過程は違った。

周りから避けられていた中学時代と違い、DLでは人の心にずかずかと土足で入ってくる人が多い。

それで疲れてしまったとのこと。

 

理解してもらえない絶望は誰にでもある、と阿比留は言う。

幼少期、毎年夏休みに祖父母の家に1週間預けられたが

夜寝ているときのぼやっと光る豆球が絶望的に怖かった。

 

このトラウマは今も続いていて夕陽や街頭のオレンジも怖い。

しかし誕生日ケーキのろうそくや線香花火など友達との楽しい場ではオレンジの光も絶望とは真逆らしい。

ジョージの絶望も寂しさが原因なのだろうと阿比留は考察する。

肚を開いて友達を作れと。

 

何となく心が繋がった感じの二人だがタバコをくゆらせているこの状況はまずい。

これが監督にバレたら甲子園どころじゃなくなる。

阿比留はその覚悟はできていると言うが・・

そこに檜が近づいてきた。

その顔は殺気を帯びている。

 

〇感想

 

うわー・・やばい感じ。

阿比留がジョージの心を開いてうまく収めてくれるかなと思いましたが

今度は暴力事件に発展しそうな様相を呈してきました。

喫煙、暴力事件が明るみに出てしまったら野球部廃部もあり得ます。

まさかそんな結末にはならないとは思いますが・・

檜の顔の狂気が怖い・・