今回は志野の 仲間 に対する考え方。

子供の頃から少年漫画が大好きだった志野は主人公に対するあこがれを持っていた。

困難に打ち勝つ正しきヒーローは格好いいが結局自分はなれなかった。

 

裏社会の家庭に生まれた志野の父親だが

本人はとても正しい 人だった。

 

息子にも正しさを身に着けさせようとし

困っているお年寄りを無視しようものならぶん殴ってベランダに裸でくくりつけた。

 

しかし志野少年は正しいとはどういうことかがわからなかったので

ヒーローの真似をするようになった。

小学校では理不尽ないじめっ子を懲らしめる為に、友達を集めて袋叩きにした。

それが志野少年のヒーロー像だったが

次第に自分のしていることに疑問を持つようになる。

 

父が亡くなった時には

正しいはずの父が先に逝き、ヤクザの叔父が元気にしている姿を見てこれが現実だと思い知った。

 

正義のヒーローの真似をして来たがこれからは悪のまま生きていくと腹をくくる。

 

そして30歳の時、叔父の策略で母がひどい目にあったと知った。

仲間のふりをして人を集め、自分は手を汚さずにいずれ間野会を滅ぼすことを目標に掲げる。

そのために仲間集めに奔走するようになった。

 

2年後、志野の仲間は3000人を超えた。

裏社会の記者からイラクで何年も傭兵をやっている凄腕の日本人がいると聞いた。

その傭兵はアルワーディとと呼ばれているという。

アラビア語で窪みという意味らしい。

連絡先を聞き、すぐに電話した。

 

〇感想

 

志野の生い立ち編、面白い。

窪は子供の頃に感情を失い、

志野は子供の頃から正しいとはどういうことかわからなかった。

(実際、正しさは立場によって変わるので子供がわからないのは当然。

大人になってもわからないことが多いけど)

志野は自分を悪だとして身近な悪の間野会という組織を滅ぼして奪うと決めた。

ここから志野が窪と組んでどうやって間野と叔父を排除したのか。

非常に楽しみです。

2人は志野に仕組まれたことにも気づかずに窪によって始末されてしまうのでしょう・・